トップ > ニュース > 2006年01月

ニュース 2006年01月

06年1月 3日(火)

続報 12・26 緊急懇談会声明・見解

■懇談会の内容は次の通りです

【ビラの文】
「学校・保護者・地域…私たちは何ができるのか?」子どもをねらう事件が相次いで起こりました。学校、登下校の安全対策の強化や地域の連携などの取り組みも広がる中、安全であるはずの学習塾で事件が起こりました。子どもの安全にかかわって、さまざまな角度から見つめ直し、そして、具体的に何ができるのか、考え合う機会にしたいと思います。

【配付資料】
・呼びかけ文
・新聞報道切り抜き 「惨劇防ぐ思い強く」(05/12/17朝日) 「下校付き添い死角をなくせ」(05/12/19京都) 「シリーズ学力とは 仮想現実」(05/12/20京都) 「宇治の容疑者は日野小事件をどう感じたか」(05/12/22京都) 「優しい言葉をかけ続けたい 水谷修」(05/12/22朝日)
・「今こそ憲法・教育基本法を守り生かす教育を」−少年犯罪に関わる「教基法改正」問題−(宇治久世教組作成)

【懇談概要】

1.「呼びかけ文」に基づいて主催者より問題提起。合わせて資料の説明。

2.学校現場の安全策の状況 城陽男性教師、宇治女性教師より報告

3.意見交流 ※以下、ご意見の概要

・宇治市のある地域では、「地域で子どもを見守るため、犬の散歩や買い物を子どもの下校時間に合わせてすればどうか」という話し合いが行われている。(宇治女性)

・「死にたい」という若者の声を聞いた。悩む若者が救いを求めている。(宇治女性)

・一連の事件、犯人は悪いが、それだけで片づけていいのか。なぜ事件が起こるかという根本を変えなければ。寄り道とか自由にできない。子どもの育ちと「管理」の兼ね合いが難しい。(城陽女性)

・事件を子どもに話すと他人事のように受け取っている。(京進に通っていた子を持つ母親)

・犯人は特別、処罰したら終わりというのではない。青年層に予備軍。学校から文書やパンフが配られるが、(学校で)そのことについてじっくりと子どもたちと話すようなことはないのではないか。学校でできない子には「塾へ行かせてください」と言われる。追いつめられた親が子どもを追いつめる。(城陽女性)

・以前は子どもを安心して学校に通わせていた。コミュニケーションがなければ人は人して育たない。その力が欠けているのでは。(事件現場から歩いて3分に住む女性)

・死んだ子は生き返らない。緊急的にやることはやっているが根本の問題をどうするか。「子どもの性を売り物にする」現実の中で育ってきている問題がある。(宇治教師)

・自分の子が加害者にならないかという逆の心配をする。人殺しにしようと思って育ててるんじゃないが。(子どもは)仕事をしているが、「休みが不安。仕事をしている方が安定する」と言う。(市民団体所属 女性)

・昔の京都の小学区制では、子どもを見たら誰かがわかる、地域ぐるみで子育てができた。1週間宿題を出さなかったクラスではクラスの空気が変わったそうだ。家でも気持ちにゆとりができたという話を聞いた。子どもってごはんもゆっくり食べられないほど追いつめられてるんかなあと思った。命を奪うような性格がどうして作られたのか。個人主義、連帯が失われてきた。明くる日に塾を開いて欲しいという願いがあったと聞いて驚いた。親自体も追い込まれている。世の中どうなってきたのかなあと思う。(宇治女性)

・中学校区の懇談会をやっている。学校行事が終わると夜遅くまで「打ち上げ」に行く。学校の中でできないのだろうか。みんなで命が大事ということを伝えて欲しい。塾は次の日から授業をするのでなく、いっしょに泣いてあげたらいい。(宇治女性)

・高1の子ども。加害者にならないか考えてしまった。ゲームも影響しているのではないか。我が子もゲームをしている。小さい頃、親から離れて一人で遊びに行って欲しいと自立を願った。今はついて行かなければならない。おかしい世の中。若い親の意識も変わってきている(城陽女性)

・「勝ち組負け組」など、人を大切にしなくていいということが意識的に作られてきているのではないか。社会のおかしさをその人物の問題、個人責任にして社会的な背景を見させない。おかしいことはおかしいと言えないと。当面安全策も必要。(宇治男性)

・歩道のない道、家がめちゃくちゃ建てられる。子どもが守られる環境でない。老人ホームには行ってられん。ほうてでも守らないと。子どもが生まれて、命を育てることは楽しいはず。それが楽しいと思えない世の中。地域で何か作っていかないと。せめて町内の子を覚えないと。(お孫さんが小学校へ行く宇治女性)

・日がたつにつれて大変さがわかる。町内の見回りも大事だが、防犯は世の中をよくする運動と一体にしないと。犯罪が起きない世の中を作らねば。学校と地域といっしょになって手立てを考えたい。(事件校区の教師)

・地域の高齢者のがんばりがある。ハード面の整備と共に、教育の問題をきちんと分析しなければ。(宇治男性教師)

以上

ページの先頭へ


06年1月 3日(火)

12・26 緊急懇談会声明・見解

昨年暮れ、12月26日に宇治久世教組は「こどもと教育を守る会」といっしょに、宇治市産業会館にて、京進塾における事件(12/10)にかかわる「緊急懇談会」を実施し、次のような「呼びかけ」を発表しました。

■緊急の呼びかけ

【「子どもたちの安全のために、地域・保護者・学校は何ができるのか、ひざをつき合わせて共に考え合いましょう」− この度の宇治市の児童の命が奪われる事件について − 】

子どもの命が奪われる悲しい事件が連続して起こる中、宇治市内で学習塾の先生によって児童の命が奪われる事件が起こりました。ご家族の皆さん、関係者のみなさんに、心からの哀悼の意を表します。関係の子どもたちも含め心の傷が一日も早く回復されることを願います。

子どもの安全が脅かされる現実は、よそ事でなく、本当に身近にある深刻な問題であることを痛感させられます。今、二度とこのようなことがないように私たちに何ができるのか、大きな課題を投げかけられています。

学校の安全対策は、防犯カメラの設置や人の配置、防犯訓練の強化、マニュアルの点検などさまざまな形で進められてきました。今後も、その場限りの安全策ではなく、大切な子どもの命を第一に考えた施策がさらに求められています。

地域の取り組みや学校と保護者との連携なども進められています。土曜日の子どもたちの遊び場の確保のために、PTA中心に自主的に当番をして運動場を開放したり、登下校時に地域の方が外に出て様子を見守る姿も見られたりします。風通しのいい地域作りは大切な課題です。また、地域コミュニケーションの中心としての学校の役割も重要です。地域に根ざした学校、開かれた学校はかけ声だけでなく、地域・保護者との共同で実態を伴ったものにしなければなりません。

一方、弱い子どもの命をねらう事件にはどんな背景があるのでしょうか。犯行それ自体、本当に憎むべきことです。ぜったいに許せません。しかし、そのようなことが二度と起こらないようにするには、なぜそのようなことが起こるのか冷静に考察する必要があります。

世の中の働く人たちには、頑張った人が報われるという言葉の一方で、なにか不手際があれば切りすてられていく成績主義が広がっています。正規労働者を減らし、勝ち組負け組をはっきりさせる過酷な労働条件のなか、自己選択・自己責任と、自らの責任に押しつぶされた結果の過労自殺も増加しています。顧客を見ず上司を見て働き、会社の業績向上に結びつかなかったとの告発もあります。子どもと教育を見ず、管理職の評価を気にして、自己申告の目標を達成し学力テストの点をあげることのみに躍起になる教育現場を作ってはなりません。

子どもたちも厳しい現実にさらされています。私立小受験で小学校入学時から選別が始まり、公立の中高一貫校の開設で中学受験に拍車がかかり、高校入試制度が変わって高校受験もより厳しいものになっています。塾通いは相当増加しています。子どもたちは、その成長の過程から、「学力」の一部分だけを取り出され、さらにその一部分の、ある側面だけを測るペーパーテストの点数によって、切り刻まれていこうとしています。

教育基本法の第一条(教育の目的)で、「教育は、人格の完成をめざし」とあります。それぞれの学校は、生活や文化と結び合う教科や教科外の学習や仲間づくりなど、子どもたちの成長発達を全面的にとらえて、そこに住む地域や子どもたちにあった教育課程を組むのが本当です。しかし、そのことが十分に保障されない実態があるのではないでしょうか。さまざまな角度から総点検する必要があります。

追いつめられる子ども、親、行政、学校現場、… 。今一度、教育のあり方について、市民的、国民的な議論をする必要があるのではないでしょうか。さまざまな教育改革が出されています。それぞれがどんな意味を持ち、そのことが必要なのかどうなのか、地域・保護者・学校・行政がひざをつき合わせ、そして、子どもも交えて考え合うことが求められているのではないでしょうか。

子どもたちの安全のために私たちは何ができるのでしょう。戦争に代表される暴力の文化、強い者が弱い者をねじふせ、そのはけ口がさらに弱い者に向く社会の風潮をどうすればいいのでしょうか。殺人を題材にした「ゲーム」が野放しにされています。子どもを取り巻く環境をどう守ればいいのでしょう。多くの人と共に考え、一つずつ具体的な行動として表していくことを決意し、この度の事件にかかわる「呼びかけ」とします。

2005年12月26日

宇治城陽久御山子どもと教育を守る市民連絡会 代表  溝内 幸子

宇治久世教職員組合 執行委員長 山田 吉彦

ページの先頭へ


06年1月 2日(月)

あけましておめでとうございますほっとひといき

貧困率の上昇、新自由主義で格差拡大の社会を作る構造改革。国民は増税、賃下げ、正規雇用が減らされ、暮らしにくさも自己責任にされる。犯罪増加も当然。階層差が学力差となることへの警鐘も鳴らされている。

きらびやかなスポーツの世界や芸能界、テレビの世界にひたりがちな正月。チャンスをつかめ、勝ち組はこんなにいいぞ、とばかり、夢の様な世界が繰り広げられるが、現実は厳しい。

民族紛争など世界の現実的な問題を訴えた番組の特集があった。真実を、現実の問題を、ねばり強く知らせていく必要がある。

市民、民衆の声は、政治を、世の中を動かす。歴史に学ぼう。宇治市の大久保小敷地消防署合築が撤回されたことは大きな教訓だ。

みんなの声を一つに、ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために、そんな世の中を作っていこう。私たちの手で作る未来は明るい。

とりあえず、新年のご挨拶でした。今年もともにがんばりましょう。

ページの先頭へ




カテゴリー



月別に表示

2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
2006年
2005年
2004年