宇治久世教組の大久保小学校改築「基本構想」の再考を求める申し入れに対して、宇治市教委は次のような考えを示しました。
****************************************
「新基本構想」の変更を考えない3つの理由
◆理由その1
消防署合築があってもなかっても「新基本構想」案は変えない。これがベストの案である。次の3つの条件にかなう「構想」はこれしかない。
− 改築にあたっての3つの条件 −
1.今の校舎で授業を行いながら建て替える
2.工事期間中の遊び場の確保
3.児童数増による教室確保のため平成19年度から供用開始
◆理由その2
地域関係団体など大筋で理解を得ている
◆理由その3
平成19年開始のためにはこれ以上待てない。新たな「基本構想」は作成できない
**************************************
以上が市教委の考えです。しかし、市教委の「理由」は理由になりません。
■まず、第1に「新基本構想」がベストと考える3つの条件はとんでもない欺瞞です。
なぜなら、「新基本構想」を作成するときに、条件の第1にあげねばならなかったことが抜けているからです。一番大きな「新基本構想」の条件は、「教育環境を乱さないように消防署を合築すること」ではなかったのでしょうか。「基本構想」の前提として、すべてはここから出発しているはずです。そうすると当初の条件は4つになります。「消防署合築」という条件のない今、4つの条件と比べると縛りは少なくなり、「新基本構想」のデザインの選択幅は広がるのではないでしょうか。
「基本構想」は「基本設計」立案前の幅広いものです。けれども、どんな学校にするのかという「基本」ですから、大雑把であってもとても重要なものです。普通は、A案、B案、C案、といくつか構想を立て、それぞれのメリット・デメリットを関係者でよく検討し、決定するものです。しっかりした基本構想をもとに、詳細はよく検討し「基本設計」を完成させるのが当たり前です。
狭い敷地を有効活用させるため、最近の校舎建築はプールや体育館と校舎の一体化が広がっています。また、校舎も従来の学校の建物の常識でなく、アイデアや工夫をこらした「基本構想」で設計されているものも多くあります。
■第2に、本当に、このような情報がきちんと説明された上で「多くの市民、保護者」の理解を得ているのではないということです。「大筋理解を得ている」というあいまいな判断はやめてもらいたいものです。
この案が、本当にベストと言える「基本構想」なのかどうか、しっかりとした説明をしてもらいたいものです。私たちの調べでは、いずれの教室も日照に問題があります。おそらく宇治のどの学校よりも条件がよくないと思われます。ゆとりのなさや、教室の無理な配置は「消防署合築」が前提であったからこそです。このような理由は理由になりません。きちんと調べて、そういうデータも出してもらった上で意見を聞いてもらいたいものです。
■第3に、日程が押し詰まってきているのはわかりますが、これから何十年と使用する市民財産です。「合築があってもなかっても同じ案」などと、そんないい加減な決め方でいいのでしょうか。
そもそも、「合築案」しか用意していないことがおかしいのではないでしょうか。新たな「基本構想」を作成する時間がない、などという言い訳が通用するのでしょうか。
****************************************
さて、以上のことについて、みなさんはどのようにお考えになりますか。ご意見をどうぞおよせください。