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08年9月10日(水)

耐震補強の前倒し検討―宇治市教育施設学校づくり

校・園舎 体育館 Is値0.3未満を全対象

先送り分含め、まず補強へ

(9月10日付『城南新報』)
 宇治市は『要補強』と診断された幼稚園・学校施設88棟について昨年度から2013年度までの7年間で耐震化を図る方針を示しているが、大地震発生時に倒壊の危険性がある構造耐震指標(Is値)0・3未満の校舎・園舎、体育館については前倒しできないか検討している。

中国・四川大地震で多くの校舎が倒壊し、児童・生徒が下敷きになる光景を報道で知り、6月市議会では与野党議員が前倒し実施を要求。市も他の課題の関係で先送りしているIs値0.3未満の早期耐震化を検討しており、9月補正予算での対応を視野に入れているようだ。

 市が実施した耐震診断結果では学校・幼稚園施設のうち27校園・88棟がIs値0.7未満の『要補強』との判定。補強はIs値の低い校舎・園舎を保有する学校・幼稚園単位で優先実施―と方針決定し、今年度は槇島小・伊勢田小・木幡小・北宇治中、来年度は菟道小・岡屋小・御蔵山小で耐震補強工事を行う予定となっている。

 大地震発生時に倒壊の危険性があるIs値0.3未満の校舎・園舎を保有していながら先送りとなっているのは木幡幼、宇治小、平盛小、東宇治中の4校園。このうち、宇治小については小中一貫校としての全面建て替えが公表されているが、残る3校園については就学前教育の在り方、全面改築の検討、市道拡幅、学校規模適正化や複合施設などの課題を抱えており、市は「手戻りを避けるため、早期の耐震改修実施は課題がある」と6月議会で答弁した。だが、四川大地震の衝撃が凄まじく、与野党議員が次々と耐震補強工事の前倒しを要求した経過がある。

 市は当初、前倒しに否定的な見解を示していたが、子供たちの安全・安心を確保する観点から何とかできないのか、検討を開始。特にls値0・3未満については万一を考えると、設置者としての責任も問われるため、校舎・園舎を優先という方針にとどまらず、体育館も含めて前倒し実施の方向で調整している模様だ。 公表済みのls値から7校園8棟がO・3未満の校舎・園舎、体育館のうち、いずれかを保有している状況。方針通りならば学校単位で補強工事を進めるが、補強費用がかさむため、一部では棟単位での工事実施も可能性としてありそうだ。
 これまでのスケジュールでは補正予算で設計費を2年間の債務負担設定し、翌年度に工事というパターンで進めており、今年度内に補正を組めば2010年度の補強工事実施になるとみられ、調整結果が注目される。

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