面積拡大へ市教委の継続努力求める小中一貫教育
小中一貫校グラウンド面積拡大請願
宇治市会文福委 賛成委員少数で不採択
(11月25日付『洛南タイムス』より)
宇治市議会文教福祉常任委員会(堀明人委員長)が24日開かれ、10月の同委員会審査で「審議が尽くせていない」と継続扱いになっていた宇治小に24年度開設する小中一貫校のグラウンド面積の拡大を求め、同校保護者の「未来に輝く新しい宇治小を創ろう会」(大下由起恵代表ら)から提出されていた請願について審査した。
採決の結果、共産と社会委員の賛成少数で請願の不採択を決めた。不採択を決めた与党会派委員からは、隣接地での新たな用地確保が物理的に困難な立地条件下ながら、引き続き市教委に努力を求める要請があり、課題との受けとめで、継続努力する意向を伝えた。
質疑で、浅見委員(社会)が「せっかく建て替えて新しくするのに、(一貫校にして)狭いグラウンドにする必要があるのか」と、同様の疑問をぶつけると共に、近接する黄檗公園グラウンドの活用策が議論されていることに対して、学校教育優先による社会体育の利用が狭められることについての懸念と不満を口にした。市教委は「今後2年の間に、他校にお願いできるかも含め検討する」とし、一貫校をつくることについては、市教委は東宇治地区での中学校への分散進学解消などの理由を改めて伝えた。
帆足委員(共産)は、前回の質疑でも行った緑地面積の確保見通しについても質し、市は「現在の約1800平方㍍が約2400平方㍍に広がる」との見通しを伝え、真田委員(民主)は「一貫校が目指す教育内容をもっと保護者に説明する努力を」と求めた。
平田委員(民主)は、市教委の保護者らへの説明不足を指摘するとともに、グラウンド面積について「子に我慢を強いるとの考えなのか」と質し、市教委は「我慢を強いるものではない」と答弁。夜間照明の活用に対する質問には、市教委は「考えてない」とした。
採決にあたり、討論が行われ、平田委員が「敷地拡大には短期解決は困難だが、ハードとソフト両面から期限を切らず継続的取り組みを求める」として、請願に反対討論。帆足委員は「不安や反対の声に市教委は耳を傾けない姿勢だ」と批判。他の中学校との生徒1人あたりの面積比較して「窮屈な学校で、請願者の考え方は当然」と賛成討論を行った。
浅井委員(無会派)は「拡大へぎりぎりの努力を」とした上で「一貫校教育の充実に結び付けてもらいたい」と請願に反対討論。浅見委員が「市教委答弁は、さきに一貫校ありき。宇治小で現在行なわれている社会体育も、ほぼ全滅する可能性がある」と指摘、賛成討論した。
敷地拡大請願は「不採択」
反対討論で各種努力促す 民主・無会派
(11月25日付『城南新報』より)
宇治市議会9月定例会に提出され、文教福祉常任委員会(堀明人委員長)で「閉会中の継続審査」となっていた『(仮称)第一小中一貫校の敷地面積拡大についての請願』が24日の同委員会で再審査され、賛成少数により「不採択すべきもの」と決した。市教委が用地拡大について引き続き検討する姿勢を見せたため、前回審査(先月1日)で継続を主張した民主委員が採決に応じた。今後、宇治小敷地で2012年4月の開校を目指し、市教委は来月に実施設計を示していく。
『未来に輝く新しい宇治小を創ろう会』(大下由起恵代表)が提出した請願は「グラウンド面積は文科省の設置基準で小学校、中学校の合計1万1540平方㍍必要なはずが、8400平方㍍しかない」と指摘し、敷地拡大を要望した。
栢木教育部長はサブグラウンドなどを含め1万平方㍍超あり、この間の検討状況、保護者理解を得るための努力をしてきたことを紹介しながら「敷地を広げることは隣接地の状況から現時点では非常に困難。施設の有効活用で支障なく教育活動を行うことは可能」と冒頭に説明した。
帆足慶子委員(共産)は「市内で一番小さい槇島中学校でもグラウンド面積は1万4000平方㍍。どこにテニスコートを作るのか」と指摘。山下小中一貫教育課長は「槇島中の形をそのまま移行することにはならない。野球部、サッカーー部ができるかにも関わってくる」と理解を求めた。
平田研一委員(民主)は「隣接地の買収は机上の論に聞こえる。本気度が伝わってこない。期限を設けずに引き続き努力するのか」と聞き、石田肇教育長は「用地拡大、社会体育団体の活用など様々な部分で引き続き考えていく」と応じた。
討論では平田委員が「生徒1人あたりの面積が小さいことは一目瞭然だが、一貫校の設置基準がなく、絶対に不可能とも言えない。有効な手段をハード、ソフト両面から期限を切らずに取り組んでほしい」、浅井厚徳委員(無会派)が「敷地拡大が非常に困難なのは推測できるが、ギリギリの努力はしてほしい。これ以上広げられないから白紙にすることは賛成できない」として反対を表明。一方、帆足委員は「1人当たりの面積が9平方㍍しかなく、市内平均の3分の1。子供の9年間はかけがえのないもの。少しでも豊かで、充実させるのが市教委の責任」、浅見健二委員(社会議員団)は「一貫校は十分な余裕を持って建設すべき。宇治小の社会体育は全滅に等しくなる。教育は大きな立場で考えるべき」と賛成したが、採決の結果賛成少数で「不採択すべきもの」と決した。
結果を踏まえ、大下代表は「敷地面積について議会でも疑問の声が多い中、私たちの思いが届かなかったのはとても残念。今後も全ては子供たちのために頑張りたい」と話した。
なお、同請願はこの結果を踏まえ、12月議会の本会議で最終採決を行う。
関連記事(コメントも寄せられています)