5000名を越える反対の声に耳を傾け
宇治小学校を小中一貫校とする計画を取りやめ
単独の小学校としての「建て替え」を求めます
宇治小学校の老朽化に伴う「建て替え」に際して、約1000人規模の「小中一貫校」の建設が計画されています。「一貫校ありき」で進められている計画に、当初から疑問の声がありましたが、今日まで聞く耳を持たずにどんどん計画が進められてきました。
こうした中で、宇治小学校の有志(組合)の先生や保護者・地域の住民で、「宇治小『小中一貫校』を考える会」が発足し、懇談会を4回開催してきました。懇談を重ねる中で、敷地面積や9年間の長さの問題、大規模・施設一体型一貫校が少ない状況などを検討する中で、宇治小学校を小中一貫校とすることは大変問題が多いと分かってきました。
例えば、全国的に、大規模な施設一体型(同一敷地内に小・中学校を併設する)小中一貫校は2校(拡大解釈しても4校)しかありません。小中一貫校建設の動きは、学校の統廃合との関連で進められているだけで、教育的評価は定まっていません。そういう中で、140年の伝統ある宇治小学校をあえて「小中一貫校」にする必要は全くありません。
また、敷地面積の問題にしても、現在の宇治小学校は宇治市で3番目に児童数の多い小学校でありながら、敷地面積はどの中学校よりも狭いのです。そんな狭さの中で小学校の放課後遊びや育成学級の活動と中学校の部活動が両立できるとは思えません。
教育内容との関連でも、小・中学生がともに満足して学習活動を行うには、運動場、体育館、特別教室などの施設が小中学校別にそれぞれ必要だと考えますが、今の敷地ではその確保は不可能だと思われます。
教育委員会はしきりに「中一ギャップ」(小中の教育システムの違いからの意欲の減退など)ということを小中一貫校建設の大きな理由としています。しかし、9年間も同じ敷地の校舎に通うことによる学校生活のメリハリのなさは、大きな問題点です。実際、中学校に入学したことを契機に「よっしゃーガンバルゾ」と奮起した例は、「中一ギャップ」に劣らず多いのです。
こうしたことが判明する中で、「保護者が声をあげないと宇治小は小中一貫校となって普通の小学校ではなくなってしまう」と、10月1日から署名活動に入りました。これまで詳しく知らされていなかった中で、「もう決まっていることではないのか」などの声もありましたが、「一貫校が良い」との声はほとんどありませんでした。
敷地面積や一貫校の実態が分かる中で、協力していただける方も増え、署名は10月末現在で5000筆を越えています。
宇治小学校を小中一貫校として建て替えることにはデメリットが多い中で、単独の小学校として一刻も早く建て替え、中学校は別途建設するべきだと考えます。今後の50年、いや100年を見越しても、宇治小学校は単独で建て替える計画に変更することが最良と考えます。
平成20年11月4日
宇治小「小中一貫校」を考える会
代表世話人 黒田いづみ